reactance’s diary

音楽、DTM、電子工作を中心に自分の趣味のメモ帳として

大きい声では言えない話6

昨日の続き

大きい声では言えない話5 - reactance’s diary

 

 

 

”いきました”

 

僕は嬢にそう告げ、ゆっくりと腰をひく。

嬢は少し驚いた顔をした後、

”良かったね!あと5分しか無かったよ〜”

僕のゴムを外しながら笑顔で答える。

 

一体何が良かったのだろう。

”かけたお金、時間、運動量を考えるとその精子の量はあまりにもコスパ悪くはないかい?”

そんなことを思いながら、

”よっ、良かったです”

「あなたの身体は良かったですよ」のニュアンスを含むイントネーションで返事をする。

全身全霊をかけて果てた後でも嬢に対する心遣いを忘れない、

僕はなんて紳士なんだろうか。

(でも、ぶっちゃけオナホの方が気持ちいいよなぁ)

 

嬢にシャワーを浴びるように言われる。

(27000円でデカイオナホ買った方が断然幸せだったよな)

 

シャワーを浴び終えて体を拭いてる時、ジュースが手渡される。

(コイツ頭も緩そうだけど、きっと比例してるんだろうなぁ)

 

裸のままベットに座り、オレンジジュースをあける。

(正直そんな可愛くないし、ぽっちゃり、貧乳はないわ)

 

ゴクゴクと喉を癒しながら、嬢のシャワーシーンを観察する。

(あ〜〜〜、いきたりねぇ!)

 

シャワーを浴び終えた嬢が言う。

”大丈夫ですか?”

 

”へぇっ!?”

間抜けな声が出る。

”さっきから何も話さないから”

あー、そう言えばそうだな。

僕は紳士だからこのまま嬢を放っておくわけにはいかないと思い質問をする。

”やっぱり、やった後に話さないのは、あの、その、、、嫌ですか”

”ん〜、やっぱそうだよね。こわい笑”

”やっぱそうですよね。ヘヘッ”

(ヘヘッ、なるほどな今度の参考にしよう)

どちらかというと、今飲んでるジュースが有料かどうかが僕には一番怖かったが、

嬢にこわい思いはさせまいと、新たな質問を試みる。紳士だから。

(ヘヘッ、ヘヘッ、ヘヘッ)

言葉が何も出てこない。

冷静に考えたら、僕が女の子と会話をしていること自体が夢の出来事なのだ。

しかも裸、頭がパニックになるのも仕方がない。

いや、いつも女の子と話すときもこんな感じだった気がする。

この前女の子と話したのはいつだろう。

そんな騒がしい頭の中、沈黙避けるように嬢が言う。

 

”あの〜、一人でするときもこのぐらい時間かかるんですか?”

 

いい質問だ。さっきから嬢に優しく接してきたが、優しくするだけが紳士ではない。

しっかりと反省させてあげるのがお客様である僕の仕事だろう。

”いやぁ、まちまちですけど、いつもは’もっと’早いですよ”

嬢を傷つけないように、かつ、自分の緩さに気づけるように答える。

”どれくらいのペースでされるんですか”

”一日一回やったりやらなかったり、多い時は三回とかですかね”

 

”あんまり一人でやるといけなくなるんで、気をつけた方がいいですよ笑”

 

(???????????????????????????????????)

なぜか説教をされた。

”ヘヘッ”

取り敢えず相槌を打つ。

(コイツ、人が紳士的な対応してるからってなめてるな、犯すぞおら)

しかし、すでに事後である。

 

仕方ないので帰る支度をしながら、嬢と宮城の名物、観光の話をする。

 

その後はあっさりとしていた。

この部屋に入るために来た道を戻る。

一歩一歩出口に近づくたびに、現実が足音を立てて近づいてくる。

今までの出来事は夢だったのではないだろうか。

きっとそうに違いない。

ドアが開く。

 

店を出ると夕暮れ時だった。

戻らない時間が過ぎ去っていた。

 

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デパートに向かう。

トイレで抜く。

”やっぱり、君といる方が心地いいよ”

童貞の亡霊に縛られていたのではなく、僕が縛っていたことに気づく。

捨てきれなかった。21年の重み。僕は今も「童貞」のまま。

まぁ、実際素人「童貞」ですし。

 

ひとぬきついたところで、友との集合時間が近づいてきた。

”何かお土産でも買っていこう”

嬢が笹かまをオススメしていたことを思い出す。

”今日あったことを全部あいつに話そう。きっと笑ってくれる”

二人分の笹かまを買い帰路につく。

 

僕が本当に会いたかった人の元に。

 

※このお話はフィクションです。

 

終わり

 

 

 

 

追記

終わりですが、終わりません。

ほんとは使いたかった表現や、面白い行為が話の都合上結構カットされてます。

それをまとめたのをまた書きたいです。

最近ボーボボを見たのですが、作者の頭の中がどうなっているのか、

それがすごく気になりました。

この日記はもともと僕の頭の中をみんなにさらけ出すために書いているので、

この作品の解説とかを需要がなくても書くつもりです。

正直、褒めてもらえること、アクセス数が増えることはとても嬉しいし

やる気に繋がるので、今後もこんな話を書けばみんな見てくれるのかなと思ったりもします。

けど、他人の評価を気にするのは仕事で十分なので

自分の書きたいことしか書きません。

たまにでもいいので、僕の日記を見て

共感できるときにいいねやコメントをくれたら嬉しいです。

 

僕もこんなに長くなると思いませんでした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。