reactance’s diary

音楽、DTM、電子工作を中心に自分の趣味のメモ帳として

大きい声では言えない話5

続き

大きい声では言えない話4 - reactance’s diary

 

僕は、AVでは挿入する瞬間が1番好きだ。
巻き戻して何度も何度も見るくらいには。
しかし、その瞬間は意外にもあっさりと終わった。
もう巻き戻ることはない。

 

””んっ//入った//////”とか無いんだなぁ。”
童貞が童貞で無くなるその特異点で、2次元的発想をしてしまう僕。
童貞の亡霊に取り憑かれているのか、それは呪縛となってまだ僕を縛っていた。

そんな僕の事なんかを意識することもなく彼女は反復運動を繰り返す。

 

"まるでGIF画像だな"
そんな事を考えるぐらいには僕は冷静になっていた。

 

"おなほのほうが気持ちいい"
彼女の気持ちよさはぬるま湯に浸かっているのと同じ感覚だった。
気持ちいいのだが、延々と入ってしまう。
なかなか出ることができない。
初めてオナホを使った時の、電撃が走り腰が引ける感じはそこにはなかった。
その後も僕はぬるま湯に浸かり続けた。
風営法を遵守していると考えれば、彼女のそれは正しいのだろう。
しかし、やはり刺激が足りない。
そんな事を思った矢先、彼女が


"対位変えよっか"
そう提案する。

"バックでお願いします"
僕はすぐ返事をする。


そのまますぐ四つん這いになった彼女に入れたかったのだが、場所が分からない。
目でしっかりと目視し、指差し確認(実際に指を入れる)そして、ようやく挿入。
だいぶ戸惑いながらもなんとか反復運動にうつる。
ピッチ、ストライドを調整する姿はさながらスポーツ選手。
自分の理想(AV)に徐々に近づけていく。
期待はあった。自分で動けばもう少し気持ちよくなれるだろう。
しかし、ぬるま湯でいくら自分が動いても、お湯の温度は変わらない。
このままでは永遠に出られない。
焦る僕は、新しい刺激を求めて対位を変える。


正常位。
先ほど確認したはずなのにまた入れるのに戸惑う。
行きと帰り、朝と夜、違って見える道。
それでも進むしかなかった。
なんとか入れ終えた瞬間思考によぎる。
"気持ち悪い"
肌を触れ合わせることに違和感を感じる。
あれほどだいしゅきホールドをしてみたいと思ってたのに、

赤の他人と身体を重ね合わせることが僕には出来なかった。


僕たちの繋がりなんて無いに等しいのだ。
物質的に繋がっているだけ。
繋がっている部分の感覚もないに等しい。
うっすらとした刺激一枚でかろうじて感じることができる繋がり。
それでも僕は繋がる事をやめられない。
身体だけ触れないように意識しながら、快楽を求め動く。

その時、初めて彼女が喘ぎ声をあげる。
"っん"
今ならわかる。せっくすは1人でやるものじゃないってことが。
あの時、少しでも彼女を思ってしてあげることができていたら

また何かが変わったんじゃないかと。

しかし、その時の僕は自分が気持ち良くなることしか頭になかった。

27000円払ってるし。

 

自分勝手に振舞ってる僕に彼女が言う。
"残り時間もないし、なかなかいけないから手で行けるところまで持っていこうか"
その言葉で僕は我に変える。
永遠などなかったのだ。
限られた時間、75分、27000円
どんな手段を使ってもいくしかない。
取り敢えず手でしてもらう。
でも、もう何も気持ちよくない。
"あっ僕もう1人でやります"
そう言いたい気持ちを抑えて続けてもらう。


"どうせいけないなら入れてたほうが得だよな"
そう考えた僕は、発射10秒前みたいな表情を作りいきそうな事を伝える。
彼女は僕にまたがり再び上下運動を繰り返す。
"あっ、やっぱりいけねぇわ"
もう彼女ではいけない
そう感じた僕は自らの力で行く事を決意する。
27000円払っていけない自分に興奮する。
全然気持ちよくないこの状況に興奮する。
この世の全てを興奮と結び受け、彼女という偶像に写し込む。

”俺は今興奮と繋がっている”
興奮と繋がることによってようやく見えた兆し。

その時だった。


"(股関節が当たって)痛いから対位変えてもらっていい笑"

 

僕はキレた。
バックで彼女を力一杯つく。
(イケ!イケ!イケ!イケ!)
彼女に対してではない、僕に対して。
もう刺激なんてなかった。

(いけよぉ、、、いってくれよぉ、、、、)

僕はただただひた向きに腰を動かし続ける。

(頼む。お願いだ。いかしてくれ)

おなにー中にいくのを我慢することは数多くあれど、

こんなにもいきたいと思ったのは初めてだった。

そんな僕の願いが神に届いたのか。

一瞬だけ刺激を感じる。僕はその刺激を逃さなかった。

(キターーーーーーーーーーーー!)

ご飯を何度も咀嚼するように、刺激をフィードバックする。

刺激を感じる興奮に興奮し、さらにそれに興奮する。

(いける!いける!いける!いけぇーーーーーー!!!!!)

その興奮が無限に発散した時、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は射精した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今までで一番努力した射精は、いつもより量が少なかった。

 

続く

 大きい声では言えない話6

 

 

追記

明日終わります(予定)

昨日勉強しなかったので一問だけでも問題を解こう。